個人年金保険に入るかどうか迷っている。
老後が不安で備えておきたいけど、何をしていいかわからない。
本記事では、個人年金保険について入るべきかどうかの判断について解説していきます。
- 個人年金保険に入った方がいい理由
- 注意すべき点について
年間100件以上の家計見直し経験のある僕が、個人年金保険について解説していきます。
個人年金保険は入ったほうが良い!
結論から言うと、多くの人は個人年金保険は入ったほうが良いです。
ただし、条件付きです。
- 着実にお金を貯められる
- 個人年金保険料控除が使える
- ストレスフリーで運用できる
1着実にお金を貯められる
毎月決まった金額を貯蓄にまわせるのは大きなメリットです。
貯蓄を作るのには「収入−支出=貯蓄」という式、つまりあまった金額を大きくすれば貯蓄は大きくなるという計算です。
余った金額を大きくするには、
- 収入を大きくする
- 支出を小さくする
の2通りあります。
1の収入がすぐに大きくならないと考えると、2の支出を小さくする必要があります。
支出を小さくする為に「今月はできるだけお金を使わずにおこう」と頑張ったり、「今月はお金を使いすぎていないかな」と不安になったりします。
あらかじめ決まった金額を個人年金保険として貯蓄にまわしておくことで、余った金額をストレスフリーで使うことができます。
この点で毎月決まった金額を貯蓄にまわせるの大きなメリットです。
2個人年金保険料控除が使える
個人年金保険料控除を使い節税できるのも、大きなメリットの一つです。
個人年金保険料控除は、その年に払い込んだ保険料に応じて一定の金額を課税所得から差し引き、所得税と住民税が軽減される制度です。
この制度を活用すると、年間払い込み保険料の数~%もの節税につながります。
つまり、10万円貯金すると数千~円お金が戻ってくるということです。
では、具体的に6.8%戻ってくるケースをみてみましょう。
- 30歳のサラリーマンで60歳年金開始の10年確定年金に加入
- 年間保険料は10万円
- 年収は500万円(所得税率10%、住民税率10%)
- 年収は60歳まで増減なく、所得税率と住民税率にも変化がないとする
計算すると
- 30年間で払った個人年金保険料:10万円×30年間=300万円
- 控除金額:所得税4万円、住民税2万8千円
- 節税額:所得税は「4万円×10%=4000円」、住民税は「2万8千円×10%=2800円」、合計すると「4000円+2800円=6800円」
- 30年間での節税額:6800円×30年間=20万4000円
30年間で300万円の支払いをして、20万4000円節税ができました
年利は「(20万4000円)÷300万円×100=6.8%」
という計算になります。
さらに個人年金保険の商品自体の運用利率を足すと、年利はもう少し良くなり、預貯金や税優遇のない金融商品と比較すると個人年金保険で一定の利回りが確保できると考えられます。
3ストレスフリーで運用できる
ストレスなく運用できるのという点も大きなメリットです。
他の金融商品と比較をすると、「運用がうまくいっているのかな」と不安になることが少ないのが特徴です。
仮に株で運用しているのであれば、「株価が上がっているのか下がっているのか」と常に気になり、不安になるものです。
なぜなら利回りが明確でなく、始めた時点では不確定だからです。
個人年金保険では利回りがはじめからわかっているので、一度契約をすれば、あとは年金受け取りまで保険料を支払い続けるだけです。
年末調整のタイミングや所得税率が変わったタイミングで気にかける程度でしょう。
他の金融商品と比較するとストレスなく続けられるというのがメリットであります。
- 途中解約することのない保険料に抑える
- 個人年金保険料控除額には上限があるので、保険料をかけすぎない
- デメリットも把握している
多くの場合に途中解約をすると元本割れを起こすので、負担のない金額に保険料を抑えておくのが懸命です。
また、個人年金保険料控除額には上限があり、保険料を多く支払えば大きな節税になるわけではありません。むしろ多く支払えば支払うほど、利回りは低下するので注意が必要です。
まとめ
個人年金保険は多くの方が加入したほうが良い商品です。
ただし、保険料は最小限で抑えましょう。
個人年金保険だけでは、老後資金は十分ではないので他の金融商品の勉強にも取り組んでみましょう。